photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

再び訪れる南国の気配

  • 緯度:S 24度 38分
  • 経度:E 165度 57分
  • 天気:晴れ
  • 気温:25.0 度
  • 速力:17.8 ノット
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

終日航海2日目の「飛鳥Ⅱ」は、ニューカレドニアの南の沖合を航行中。朝の気温は24度。前日と代わり映えのないように思えて、確実に常夏の地域に近づいていることを実感します。とはいえ本日はまだ終日過ごしやすく、夕刻のプロムナードデッキでは海鳥の群れ(アホウドリだったでしょうか?)とトビウオが繰り広げる白熱の攻防戦をのんびりと眺めて過ごしました。

小久保隆さんの2回目の講演で携帯電話の緊急地震速報のアラート音の制作秘話を伺ったあと、「ニュージーランドで入荷したアイスクリーム」との気になる一文をアスカデイリーに見つけてリドカフェへ。実はこの文章を書いている翌17日現在、4種あったアイスはすでに品切れ状態になっており、図らずも貴重な一枚となってしまいました。

今夜のメインショーはマループロダクションによるポリネシアンダンス。タヒチやサモア、ハワイにトンガとポリネシア文化圏に属する国々の伝統舞踊に精通し、南国情緒漂う陽気なステージに客席も大興奮。圧巻はワールドチャンピオンによる勇敢なファイヤーナイフダンス。このときばかりはみな固唾をのんで見守り、その成功に惜しみない拍手を送っていました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。