photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/5/14(水)

ユニークな砂絵の世界

  • 緯度:N 36度 40分
  • 経度:W 8度 55分
  • 天気:晴れ
  • 気温:18.0 度
  • 速力:17.3 ノット
  • 海域:大西洋
  • 寄港地:終日航海日

夜のうちにジブラルタル海峡を過ぎて再び大西洋に出た「飛鳥Ⅱ」。スペインとポルトガルのあるイベリア半島の西沖を、次なる寄港地ポルトに向けて航行中です。朝いちばん、8時ごろにはこの「飛鳥Ⅱ」と同型の姉妹船、「クリスタル・シンフォニー」とすれ違いました。わずかな時間でしたがお互いに汽笛を鳴らし合い、大海原でのつかの間の邂逅(かいこう)を楽しみました。

朝のキャプテンの放送では、きょうの日没後、午後8時過ぎにはユーラシア大陸最西端のロカ岬沖を通過して、明朝、ポルトガルの歴史都市・ポルトに入港するとのこと。天気はやや霞みがちなものの概ね晴れていて、プールデッキに出た途端の輝く海とあふれるような眩い日差しに、思わず手のひらをかざしてしまいます。午後には船内各所で、お客様参加型イベントの練習会もありました。

そして夜。今宵のギャラクシーラウンジはこれまでの演目とはひと味違う、ユニークなサンドアニメーション・パフォーマンスです。ハンガリー出身のフェレンク・カーコさんの手によって次々と紡ぎ出される砂絵の数々は、まさに息を呑む美しさ。深みあるストーリー性にも心打たれます。その後、アスカプラザに突如響き渡ったサボールコンパスのメロディーに皆様素敵な時間を過ごされ、充実の終日航海日となりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。