photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/5/15(木)

橙色の屋根が埋め尽くす街

  • 緯度:N 41度 11分
  • 経度:W 8度 42分
  • 天気:晴れ
  • 気温:18.0 度
  • 速力:16.8 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:ポルト

今朝8時、「飛鳥Ⅱ」はポルトガルのポルトに入港しました。甘みのあるデザートワイン「ポートワイン」でも有名な、世界遺産の歴史都市です。きょうの筆者は多くのお客様と一緒に「飛鳥Ⅱ」が用意した連絡バスに乗り、ポルトを自由散策することにしました。ドウロ川の両岸に広がる街は起伏に富み、アップダウンのあるその丘をオレンジ色の屋根が埋め尽くしています。

レストランのパラソルが連なる川辺を歩くと、見えてくるのはドン・ルイス1世橋。かのエッフェル塔の設計者・エッフェルの弟子であるテオフィロ・セイリグの設計だと言われれば、どことなく似たトラス構造も腑に落ちます。上下2段で、下は車道と歩道、上はメトロと歩道が同じ路面を共用するという実に珍しい作り。記念撮影の観光客に気遣いながら列車が徐行する光景もここならでは。

橋を見渡す対岸の高台まで歩き、踵を返してポルト大聖堂を訪れ、ランチは川沿いに見つけておいたレストラン。目前の岸辺にワイナリーが並ぶ風光明媚な場所でもあって、味も雰囲気も申し分なし。朝一番は上着が要るほど寒かったものの、日中、日差しがあると半袖でもいいくらいの陽気です。街歩きにぴったりの好天のもと、美しいポルトの街を満喫できました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。