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飛鳥Ⅱ

2025/5/16(金)

寄港地紹介とファドの調べ

  • 緯度:N 43度 58分
  • 経度:W 8度 26分
  • 天気:晴れ
  • 気温:15.4 度
  • 速力:15.7 ノット
  • 海域:大西洋
  • 寄港地:終日航海日

ヨーロッパに来て、ここのところ寄港地が続いています。区間乗船のお客様もいらっしゃるせいか、「飛鳥Ⅱ」の船内は昨今、より華やかな雰囲気になっている気がします。数日おきに違う国、違う魅惑の歴史町……。そんな旅路で見どころ情報はどうしているのかと思う方もいるでしょう。実は船内では、先々の寄港地を案内する「寄港地紹介」がハリウッドシアターで催されます。

きょうのそれは、4日後に着くフランスのルーアンについて。本船のツアー担当者と、より詳しい現地の担当者が、それぞれ演壇に上って基本情報や見どころを詳解。かつてノルマンディー公国の首都だったルーアンは、木組みの建物や大時計、ゴシック様式の大聖堂、そして火炙りの刑に処せられたジャンヌ・ダルクにまつわる教会などが必見スポットだとのこと。

朝いちばんの解説の後にはアスカプラザにデスクを設置。たくさんのお客様が相談に訪れていました。夜には、先日の寄港地ポルトの有名観光地ドン・ルイス1世橋のたもとでファド・ショーを公演する名店「カーサ・ダ・ギターラ」の3人による演奏も。特別に「飛鳥Ⅱ」に乗船し、お客様のために本場ポルトガルの調べを聞かせてくれたのも、贅沢なことだと言えるでしょう。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。