photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

監獄の島アルカトラズ

  • 緯度:N 37度 48分
  • 経度:W 122度 24分
  • 天気:晴れ
  • 気温:19.5 度
  • 速力:-
  • 海域:-
  • 寄港地:サンフランシスコ

今航初のオーバーナイトで、きょうはサンフランシスコ停泊2日目。ふと思い立ち、午前中の寄港地観光ツアーでお客様も多数行かれている監獄島・アルカトラズに渡ることにしました。「飛鳥Ⅱ」の停泊場所から観光船乗り場までは徒歩数分。世界じゅうからのツーリストが集まっているのでしょう、ひときわ賑やかなその列に並んで、スタイリッシュな白と青の観光船に乗り込みました。

はためくアメリカ国旗の向こうには「飛鳥Ⅱ」。アルカトラズには15分ほどの短い船旅です。坂を上って「セルハウス」と呼ばれる牢獄棟へ行くと各国語のオーディオガイドを渡されて、日本語の詳しい解説を聞きながら歩く建物内は、まさに映画で見た世界です。凶悪犯アル・カポネの独房がそのまま残っていたり、さまざまな歴史が刻まれた場所であると分かります。

ドラマや映画では「いかに脱獄するか」に焦点が当たったはずですが、今では逆に記念撮影目当ての観光客やインフルエンサーが独房に入るために行列を作るという、なんだかシュールな光景も、筆者には面白く感じました。その後は街に戻って1日券でケーブルカー乗り放題の旅。2日間の停泊を満喫し、「飛鳥Ⅱ」は午後8時に出港。夕日のゴールゲートブリッジをくぐって沖に出ました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での編集・撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。