Person 03

  • 中谷内 圭太
  • Person 03

    ホテルマネージャー

    中谷内 圭太

    Keita Nakayachi

人と人とのご縁を紡ぎ、
クルーズ文化の未来を拓く。

まず自分の心に感動を抱き、
最幸のサービスを提供。

ホテルマネージャーは、船上のホテルサービス全般のオペレーションを統括し、390名ほどのホテル部門のクルーを管理する責任者です。ホテルサービスと一言で言っても、食やエンターテイメント、事務作業などその部門は多岐に渡ります。多様な業務を統括する中でも私が共通して大切にしていることは、まず一人ひとりが「仕事を楽しむ」環境を整えることです。お客様を楽しませることはもちろんですが、その前にクルー自身が楽しむ心を持っていなければ、高品質なサービスは提供できません。私自身、20代の頃は各国を旅行し、前職は航空関係に就いていたほど旅が好きで、たくさんの出会いを楽しむ気持ちが根底にあります。まず自分の心に感動を抱くことが、より良いサービスの第一歩だと思います。

海洋動物との出会い写真

海洋動物との出会い

“もしも”を守る決意が
心のつながりをより強くする。

私がはじめて飛鳥に乗船したのは、2005年の世界一周クルーズでした。元々旅好きではあったものの、大型客船から見る景色はとても新鮮で、行く先々で美しい景色に圧倒されたことを今も鮮明に覚えています。職務としてはパーサーの経験が長く、入管や税関手続き、お客様のデータ管理など事務作業を多く担当してきました。お客様との関わりで印象的なのは、海外の寄港地で急病のお客様を沿岸警備隊のボートで救急搬送した出来事です。懸命に手配をし、そのお客様が無事お元気になられたと伺った時には、この上ない安心と喜びを感じました。そのお客様は後にお手紙をくださり、定期的にご乗船くださることになったことがとても感慨深いです。忘れられない感動のシーンとしては、アラスカの海で見た鯨の群れが挙げられます。壮大な氷河を背景に、大きな身体で海面に飛び出す鯨は圧巻の美しさでした。この時は世界一周クルーズの終盤に近く、鯨の雄大な姿が旅の終わりを惜しむ気持ちと重なり、胸に迫るものがありました。

業務中の写真

異なる魅力を磨き上げ、
飛鳥クルーズとして発展。

飛鳥は日本を代表する客船であり、日本の様々な寄港地と温かいご縁を育んできました。賑やかな演奏や市長のご挨拶など、寄港する度に盛大な歓迎と見送りをしてくださる姿に、何度励まされたかわかりません。お一人おひとりとじっくりお話しすることは叶いませんが、できる限りお声をかけ、ご挨拶し、お礼の言葉を直接伝えるように心がけています。そしてこうした人と人とのご縁が日本のクルーズ文化の発展につながっていくと信じ、地域の皆様と一緒に歩んでいけたら幸いです。今後は新造客船の就航を控え、私たちは飛鳥クルーズの魅力を更に磨き上げ、今後の大きな発展へとつなげていきたいと思います。クルーズの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えるべく、私も微力ながら尽力していきます。