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  • 髙橋幸男正面写真
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    チーフ ブランディング オフィサー/
    企画マーケティング部担当 常務執行役員

    髙橋 幸男

    Sachio Takahashi

高い理想と情熱が実現する、
飛鳥が誇る「本物」の感動。

飛鳥の進むべき道を
戦略的に切り拓く。

ブランド戦略室(現在は広報・ブランド戦略チーム)は、2017年に立ち上げた比較的新しい部署ですが、飛鳥クルーズのサービス品質と飛鳥ブランドの向上という「飛鳥プロジェクトの未来を戦略的に考える」重要な役割を担っています。飛鳥クルーズはこれまで30年近く地道な努力を積み重ねて来ました。おかげさまで日本のクルーズ界において「ラグジュアリーブランド」というイメージは確立していると自負しています。しかし、この歩みを顧みると、先人たちが立ち止まることなく、お客様が喜ばれる最高級のサービスを追及し続けた結果、現在のブランドイメージが出来上がったというのが事実です。これからの日本クルーズ界を牽引し、世界で更なる飛躍を果たすには、いま一度"飛鳥クルーズの進むべき道"を定義することが必要です。飛鳥クルーズの価値は、お客様に本物(本物のサービス、本物の出会い、本物の体験)を提供し、感動を覚えていただくことにあります。将来に向けて飛鳥ブランドを進化させ続けるために、私たちが先陣を切って飛鳥ブランドの方向性を見定めていきます。

文楽写真

文楽クルーズ 
写真:斎藤美春

飛鳥クルーズならではの
「本物」の体験

2015年の飛鳥クルーズ25周年記念世界一周クルーズにて、これまでにない特別感のあるイベントを企画しようと実現したのがヴェルサイユ宮殿を借り切って実施した晩餐会でした。夕方、ヴェルサイユ宮殿に到着されたお客様は、閉館後の静まり返った宮殿の中を進み、フランスが経験した数々の戦闘場面を描いた絵画に囲まれた『戦闘の回廊』にて、優雅なフルコースの晩餐を堪能していただきました。お客様には歴史的な「本物」に囲まれた特別な時間を過ごしていただけたと思います。また、日本の伝統芸能である「文楽」をテーマにしたクルーズにも特別な思い入れがあります。私自身が「文楽」を間近に観る機会があり、人形遣いの第一人者である吉田玉男師匠とのご縁を得て「文楽をより多くに方に知っていただきたい」という想いを共有することができました。文楽は、太夫と三味線と人形遣い3業の、三位一体の演芸ですが、飛鳥クルーズで演る以上は、音源に合わせて人形を踊らせるだけではなく、舞台を組んで演目を上演する「本物の体験」を提供したいという譲れない希望がありました。人形4体、演者スタッフ20名余の大掛かりな催しになりましたが、「ひらかな盛衰記」の船上での上演が実現しました。お客様から「飛鳥は“和のおもてなし"だけでなく、日本の伝統芸能も大切にされているのですね」とのお言葉を頂戴しました。

業務中の写真

常に理想を追求し、
情熱を燃やし続ける

初代「飛鳥」が就航する際に5スターを目指して社員、クルーが理想に燃えていた時代のことを、これからの飛鳥クルーズの未来を担う若い人たちにも伝えていきたいと思います。サービスの最前線にいるクルーや商品企画担当の者だけでなく、社員・クルーの一人ひとりが常に好奇心を抱いてアンテナを高く張り、自ら色々なもの・様々なことを経験して、より優れた「本物」をお客様に体験いただけるように意識してもらいたいと思います。尽きることのない不断の「本物」の追求が、飛鳥クルーズの更なるブランド力向上には不可欠であると考えています。