綿密な計画と整備、即応力で、
飛鳥Ⅱを24時間守り続ける。
機関士として、船を動かすためのエンジンや海水から真水を作る機械など、船の全般的な機械整備の仕事を担当しています。機械は全て、数ヶ月に1回や数年に1回の周期で整備、掃除、部品の交換を定期的に行うよう定められているので、常にスケジュールに則って作業を行い、飛鳥Ⅱを万全の状態に保っています。整備以外では機関制御室での当直業務というものがあり、重要な機器に異常がないか24時間交替でモニタリングしています。機関室に居ると周りの状況がわからないので、私たち機関部が最もコミュニケーションを取り合うのは甲板部です。今どこへ向かっていて、どういったオペレーションを行うのかは常に共有しています。風向きなど周囲の環境によって行えない作業もあるので、航海士からの情報共有を元に作業計画を立てることがとても重要になります。ホテルスタッフやショップスタッフが飛鳥Ⅱの顔だとすると、我々機関部は飛鳥Ⅱの心臓にあたるイメージですね。飛鳥Ⅱにおいて一番重要な「安全」に関わる作業なので気が抜けません。お客様と接する場面はそこまで多くはありませんが、機械や乗り物好きのお客様とエンジンの話で盛り上がることもあります。