「水墨画教室」はとても人気のある教室で、いつも満席です。教えてくださるのは、飛鳥Ⅱではすっかりお馴染みの関乃平先生です。今日は、パイナップルやトマトの静物画に皆さん挑戦しています。 水墨画は上手下手よりも、心の自由表現であり、絵を描く行為を楽しむことが一番大事だそうです。そう言われると、のびのびと筆が進みそうです。教室の前の方では先生が実際に生徒さんの作品にアドバイスとともに手を加えて、指導してくださいます。 皆さん真剣に観察しながら筆を進めて行きます。集中して描いているので時間があっという間に過ぎて行ってしまいます。完成すると、ホワイトボードに展示します。線には描いた人の性格が出るらしく、画の表情の違いが一堂に並べるとよく分かります。この教室で基本を学んで、これからの寄港地でも思い出に残った景色を画にしていくと、素敵な旅の思い出ができそうです。
著者紹介 朝比奈 雄太 1971年生まれ。静岡県出身。 高校卒業後、東京綜合写真専門学校に入学。 在学中より、フリーカメラマン藤尾真琴に師事。 1994年よりフリーランスのカメラマンとして独立。 出版社マガジンハウスより業務委託をうけ、雑誌写真を中心に活動範囲を広げている。 撮影対象は人物、料理、旅行取材等、多岐にわたる。