飛鳥Ⅱ
2026/5/6(水)
氷河に迫る「飛鳥Ⅱ」
- 緯度:N 60度 44分
- 経度:W 147度 53分
- 天気:曇り
- 気温:5.0 度
- 速力:16.3
- 海域:プリンス・ウィリアム湾
- 寄港地:終日航海日

きょうは待ちに待ったアラスカクルーズのハイライトのひとつ、氷河を見に行く日。「飛鳥Ⅱ」は朝9時半にプリンス・ウィリアム・サウンドという名の奥行き深い入り江の前に着きました。きょう1日を、その最奥にあるカレッジフィヨルドの氷河を見るために費やします。周囲はアラスカらしい水墨画のような景色があるばかり。かすかにブルーがかった墨色と、白が織りなす世界です。
1899年に探検隊によって発見されたカレッジフィヨルドでは、流れ込むそれぞれの氷河にアメリカの名門大学の名前が冠されています。午後3時ごろには左舷側にいくつかの氷河が見え始め、その先に視線を移すと、正面にはハーバード氷河、岬をひとつ隔てた右にはイェール氷河。正面のハーバード氷河は幅2km、海に面した部分の高さは100m以上もあるそうです。
入り江の最奥はいまの季節は流氷も残り、それもまた風景に個性を添えています。11デッキ、ビスタラウンジ前の屋外には多くのお客様が集まっていて、氷河鑑賞や記念撮影に興じていました。数時間ほど眺めを楽しんだあと、「飛鳥Ⅱ」は踵を返して湾外へ。外海に出たのが夜9時ごろで、日没はさらにその後の10時ごろ。日没の遅さからも高緯度地域の旅を実感します。



著者紹介/高橋 敦史
1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での編集・撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。