月尾嘉男氏の講演があった。過日の「先住民族の叡智の役割」といい、昨日の「ガラパゴス日本からの脱却」といい、閉塞状態にあるとされる日本の先行きを示唆するものであった。 こうした講演へ出席される方の数は、驚くほど多い。ということは、この船の皆さんが高い意識を持っておられることの証しといえるだろう。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」