ダカール入港は、まだほの暗い7時でした。西アフリカ最大の都市にして流通の拠点であるダカール港は大きな港で、大型クレーンも数多く建っています。街には高いビル群も見えます。 人口1,270万人のセネガル共和国の首都ですが、私たちにはパリ・ダカール ラリー(通称 パリダカ)のゴール地点として知るくらいで、それ以上は知識がありません。北西アフリカ地域内の重要な位置を占めるダカールは、15世紀以来大きく発展しました。16世紀から19世紀にかけて奴隷貿易の中心地でもありました。 新しい高層ビルが建つ明るい面と、都心の中心地に貧しい家並みがある両面が混在していますが、これは途上国ではどこでも仕方のないことです。若い人が多く、颯爽と歩いてゆく彼らの姿を見ると、彼らがこの国を造ってゆくのだろうと頼もしく思いました。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師