北緯65度を超えて北極圏に入ってきました。飛鳥デイリー(船内新聞)や室内テレビに、NO SUN RISE、NO SUN SETと表示が出ました。太陽が沈まない状況です。 曇っているので太陽は見えませんでしたが、真夜中になっても周囲は明るく、夜になりません。24時頃、外を見ると赤く染まっています。水平線近くの雲が切れて、太陽が輝いていました。カメラを持って船首に急ぎました。 先に来ている人の話ですと、「先ほどから太陽が出てきて沈まない」という話です。風が強く寒さが厳しい中、撮影をしていました。25時半過ぎまで撮影している人もいました。まさに北極圏の光の祭典を見ているのです。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師