飛鳥IIは予定通り8時にレイキャビク港に着岸しました。街の中心地からは離れた港ですが岸壁の反対側には低い草に覆われた小さな島がありいかにも自然の気配の強い都市だと感じます。 アイスランドは人口30万人、首都であるレイキャビクは12万人と人口の少ない国であり、主都です。小さい島国の10%は氷河に覆われていて、平地は溶岩か火山灰土が一面に広がります。地下に火山帯がいたるところにあり、しばしば大爆発します。厳しい自然環境ですが、地熱発電や、温泉熱の利用や、そして観光事業に生かしています。 観光の目玉はたくさんありますが、第一は写真のグトルフォスの滝です。2段になった巨大な滝は迫力に満ちています。下段の滝から上段の滝へ行くときはしぶきが激しくレインウエアーが必要です。この滝は見所がたくさんあります。見る角度によりさまざまな魅力が見えてきます。全体を撮ってもよく、部分をアップしても迫力に富んでいます。滝を1000近く撮っている筆者ですがまさにチャンピオンクラスの滝だと思いました。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師