皆さんよくご存知の元NHKアナウンサーで、ニュース畑19年、「そのとき歴史が動いた」9年、NHKスペシャルのナレーション100本以上と活躍し、平成19年定年退職。現在は京都造形芸術大学教授、早稲田大学大学院、國學院大學の客員教授。著書も多数あります。
男性主導の殺伐たる戦国時代に、女たちがいろいろな場面で大事な役割を果たしている。16世紀後半に生まれた、まつ、ちよ、お市、おね（ねね）、ガラシャ、そして今年のNHK大河ドラマの主人公・江（ごう）……。松平さんはこれらの女性が、人生のひいては時代の転換点で、的確な判断をして夫を助けたと分かりやすく話します。「そのとき歴史が動いた」を通じて、時代考証や事実検証などを重ねてきたのでしょう。分かりやすく納得できます。
それにしても主人公たちの生まれた年や、出来事の起きた年を正確に話す記憶力の良さに驚きます。関が原の戦いの中での、秀吉の家臣たちの動き、家康のおねに対する態度など、分かりにくい部分もよく理解できました。
