モーリシャスを出港し、日に日に外の風が強くなっているようです。今朝はいつもとは違う船の揺れを感じて目覚めました。ブリッジからの船内アナウンスによると風速10~15m、左前から3~4mのうねりが来ているということでした。 船舶の場合、横揺れに対してフィンスタビライザーと呼ばれる横揺れ防止機器により、それを和らげることができます。縦揺れに対しては、船舶の長さで揺れの度合に差があるということでした。船体の大きい飛鳥Ⅱはまだ落ちついている方なのかもしれません。 さて、次の寄港地ポートエリザベスは「風の町」と呼ばれ、また喜望峰を望むアフリカ南端の海域は強い風が吹くエリアとして知られております。 飛鳥Ⅱはいつの間にかその入口をくぐったようです。
著者紹介 篠本 秀人 1957年生まれ。88年から98年まではマイアミをベースに、主にカリブ海のダイビングスポットのレポートを日本の雑誌に紹介。 客船の撮影コーディネートの仕事をきっかけにクルーズの世界へ入り、20年以上にわたってクルーズ専門誌へ記事や写真を掲載するかたわら個展も多数開催している。