「飛鳥Ⅱは30分後に横浜に向け出港いたします。なおプールサイドにおきましてボン・ヴォヤージを行います・・・。」 船内に懐かしい地名が流れました。漠然と日本が随分近くなったと感じた数日前。実際聞き慣れた地名を耳にして、それが現実であるのだと思うと、何故か懐かしさと共に寂しさも込み上げてまいります。 あと約1週間。残り少ない時間を私たちは楽しんでおります。
著者紹介 篠本 秀人 1957年生まれ。88年から98年まではマイアミをベースに、主にカリブ海のダイビングスポットのレポートを日本の雑誌に紹介。 客船の撮影コーディネートの仕事をきっかけにクルーズの世界へ入り、20年以上にわたってクルーズ専門誌へ記事や写真を掲載するかたわら個展も多数開催している。