待ちに待った、と言っていいでしょう。「飛鳥Ⅱ」の世界一周クルーズは2018年以来じつに6年ぶり。どなたもこの日が来るのを心から楽しみにしていたに違いなく、きょうの横浜港大さん橋は高揚感と期待に満ちた、ロングクルーズ特有の雰囲気に包まれていました。風景は白く霞んで時折霧雨が舞う天候ながら、桟橋はお見送りの方々でいっぱいです。
午前中に乗船し、出港は12時ちょうど。大さん橋側では横浜市消防音楽隊が、船側の7デッキではアスカオーケストラが演奏し、華やかな雰囲気の中で色とりどりのバルーンが上がったり、シャボン玉が舞ったりするなかで、「飛鳥Ⅱ」は汽笛を鳴らし、ゆっくりと滑るように岸を離れて行きました。
大きな声で「行ってきま〜す!」と手を振って、桟橋に声が届かなくなる頃には、すぐに横浜ベイブリッジが迫ります。船首では、何人かのお客様が迫り来る橋をスマホでパチリ。ちょうどお昼時だけに、フォーシーズン・ダイニングルームの握り寿司を目指した方も多かったかも。どなたもさっそく、思い思いの船内時間を過ごし始めているようです。