船は広いインド洋を順調に南西方向へと走り続けていて、きょう明日にでも赤道を通過するとのこと。正確な通過日時はお客様向けのクイズにもなっていて、答え合わせを楽しみにしている方も多いでしょう。そんな今日、午前中は功刀(くぬぎ)正行先生による講演「海の色が教えてくれる海洋環境」がありました(写真右下)。
海の青さは水のきれいさと密接な関係があり、本当にきれいで深い海は黒色に近づくそうです。「黒潮という名も、昔の人がよく観察していた証拠です」と先生。いま周囲に広がるインド洋はかなり濃い群青色。夕方、その美しい大海原に太陽が沈みゆくなかで、11デッキのプールサイドで「赤道通過祭」が行われました。
昔から船が赤道を通過する際には道化芝居をするのが習わしです。「飛鳥Ⅱ」でも海神・ネプチューンに通行許可をもらうユニークな寸劇をキャプテンや機関長も含めたクルーが演じてくれました。プール上の勝負に勝って思わずガッツポーズをしたのは吉田匠吾チーフパーサー(左下、写真中央)。楽しくて親しみに満ちた雰囲気も、「飛鳥Ⅱ」の魅力です。