インドネシア最西端のロンド島を朝9時45分ごろに右舷に見て、「飛鳥Ⅱ」はきょうも順調にマラッカ海峡を北西へと進んでいます。右舷側目前の島は晴れているのに、左舷側には黒雲と雷鳴。ちょうど晴れと雨の境の海に白い航跡を残してゆくさまも、ふだんの生活では見られない非日常の景色だったかもしれません。
そんな見るものすべてが印象深いクルーズですから、それを何かに表現したくなるのも自然なこと。午前中にあった草田照子先生の短歌教室(写真左下)も盛況でした。限られた文字数の中で丁寧に言葉を選び、気持ちや情景を表すのは、なかなかどうして難しい。いつも優しい、けれど時々ちょっと辛口の先生の講評が面白く、笑いの絶えない教室でした。
そして笑いといえば、素敵な笑顔を作るための間々田佳子先生による「ままだ式顔体操教室」(同右下)も実に賑やかでしたし、夕の三笑亭夢丸師匠の落語会に至ってはまさに笑いの時間。どちらも客席にいるだけで思わず表情豊かになる自分に気づきます。外には素晴らしい夕焼けが広がっていて、まあるい太陽がゆっくりと沈んでいきました。