囲碁教室は「飛鳥II」のロングクルーズでも常に定番かつ人気の教室のひとつです。今回の世界一周では3人の囲碁の先生がリレー形式で乗船します。そのトップバッターがフィンランド出身のアンティ・トルマネン先生。幼少期に愛読した日本の囲碁漫画『ヒカルの碁』をきっかけに来日して、プロ棋士になったのだそうです。
流暢な日本語でよどみなく解説してくれる上、くすっと笑えるユーモアのセンスも絶妙。聞こえてくるのは「どうやって『取られない石』を置くかが囲碁の基本ですね」とか、「これ、結果はどうですか? 黒が3目多いってわけでしょう??」とか。やさしい教え方がとりわけ印象的で、この、朝9時からの初級教室が満員御礼なのも納得です。
夜には他にも面白い催しがありました。12デッキ前方の屋上、クルーズスタッフによる星空鑑賞会です。南十字星の見つけ方などたくさんの星座についてを解説してくれました。以前は揺れる船上で星空を撮ることは難しかったのですが、技術の進歩でしょう、スマートフォンの夜景モードできれいに写すことができました(写真右下)。