今日は、ギザの3大ピラミッド、カイロの考古学博物館を主眼とするツアーが催行された。バスの中で、ピラミッドは王の墳墓であるとの説明を受けた。それが通説なのかと、なんとなく納得した。片道3時間の道のりだから、頭がぼやりして、素直になっている。 その証拠に、ピラミッドの中に入れば、石棺があるとのこと。全員中に入って、そのお棺を見た。頭を何回も天井にぶつけながら、このような巨大な装置を必要とする、古代王政の厄介さを考えた。
著者紹介 小泉 澄夫 1934年生まれ。写真家、日本写真芸術学会会員、世界遺産フォーラム主宰。 「日本人の心」をテーマに風景写真を30年以上撮り続けている。ここ15年は、ヨーロッパ・北米大陸・中国を中心に世界各地の世界遺産の写真撮影や、講演活動、執筆活動を行っている。本フォトエッセイの連載は「2008年オセアニア・グランド・クルーズ」以来の2回目となる。 ■著書 「世界遺産ビジュアルハンドブック」