今朝7時、飛鳥IIはホノルルのアロハタワー脇に接岸しました。筆者は特別に撮影許可を得てブリッジ内にいたのですが、入港時の緊張感と接岸後の充足感が手に取るように伝わってきました。「ここは港の入り口が狭くて流れが速いから、船が流されないよう、ある程度の速度で入らないといけない」のだそうです。 南太平洋グランドクルーズ最後の寄港地として立ち寄るここホノルルは、どなたにとっても特別の場所だと思います。楽しみ方も人それぞれ。日本から呼び寄せたご家族を舷門で迎え、お孫さんを抱いて嬉しさいっぱいのお客様や、「ホノルル在住のお友達に街を案内してもらうのよ」という方もいらっしゃいました。 筆者も地元の友人とマリーナを望むレストランに出掛け、噴火口のかたちがはっきり分かるダイヤモンドヘッドを丘上から眺めてきました。お天気にも恵まれたホノルルを、皆さん楽しまれたことと思います。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。