昨夕にマルタ島のバレッタを出港した飛鳥IIは今朝早くにシチリア島とイタリア本土の狭い隙間、メッシーナ海峡を抜けました。客船3隻と相次いですれ違い、このあたりが地中海クルーズのハイライトのひとつであると気づきます。左舷側のシチリア島には冠雪の活火山・ストロンボリ火山があり、たなびく白煙も目にすることができました。
午後にはキャプテンの計らいでアマルフィ海岸に沿って航行しました。そびえる岩山とレモンの段々畑、それぞれの入江にぎゅっと押し込められたような珠玉の街並み……。一帯の象徴でもあるアマルフィの街の姿も手に取るよう(写真左下)。カメラや双眼鏡を片手にたくさんのお客様がデッキからの景色を楽しんでいました。
船内イベントはきょうも盛りだくさんで、夕食前には昨日の寄港地バレッタで仕入れたマグロの解体ショー、さらにギャラクシーラウンジではゲーデ・ピアノ三重奏団によるコンサート(同右下)。多くを語らず音で聞かせるしっとりとした大人のクラシックは、昼間の海岸美にも引けを取らない素晴らしさ。「聞き惚れる」という言葉がぴったりのコンサートでした。