朝起きて船首のデッキに出るとちょうど巨大な赤い鉄橋が目前に迫っていました(写真右下)。これは1890年築のフォース鉄道橋で、その後ろには1960年築の道路橋、さらには昨年できたばかりの斜張橋と続いています。飛鳥IIは19、20、21世紀と3つの時代の橋を煙突ぎりぎりでくぐり抜けてきょうの港、ロサイスに接岸しました。
ロサイスといえばスコットランドの首都エジンバラへの玄関口。エジンバラ城などの観光がここ発の旅ではメジャーなものの、筆者はすでに訪問済み。が、飛鳥IIのツアーにはそのようなリピーターの方々に向けた個性的な旅もきちんと用意されています。今回はそうした旅のひとつ「スコットランドの素朴な村を訪ねて(午前)」に参加してみました。
結論から言うとこれが最高! 予報に反して見事に晴れた青空のもと、中世の趣が残る素朴なクーロス村の石畳を皆で散策。希望者のみとしていた600メートル歩いて上る丘上の修道院跡へも元気に全員で行き、村の中心部では豪商の家クーロスハウスの美しい庭から川を一望(同上)。小さいけれど宝箱を開けたように美しい、素朴な村を満喫できました。