昨夕にロサイスを出航した飛鳥IIはイギリス本土を反時計回りに回り込むようにして、次の寄港地ダブリンを目指しています。11時半ごろにはイギリス最北端のダンネントヘッドを通過しましたが、霧で視界はほぼ真っ白。かすかに灯台が視認できる程度でした。しかしその後は快方に向かい、午後には左舷にきれいな海岸線が見えました(写真左下)。
実はちょうどこのあたりが、今回の世界一周クルーズで飛鳥IIが航行する最北エリア。外の空気はかなり寒くて冬のように感じます。とはいえ船内は変わらず穏やかです。きょうは久しぶりのインフォーマルなので、夕方5時前後には着飾ったお客様で賑わい始めました。しかも、今宵のディナーはゲストシェフによる中国料理です。
腕をふるってくれたのは広東料理の名店・赤坂璃宮の譚彦彬オーナーシェフ。くらげ、叉焼、鶏肉の特製ソース煮、酢野菜からなる前菜に始まるディナーはどれも絶品。フカヒレ入り蒸しスープ(同右下)やメインの豚バラ肉の黒酢煮込み(同上)、デザートの紹興酒プリンも美味しかったですね。船旅の贅沢さを改めて感じさせてくれた夜でした。