飛鳥IIは6日間の終日航海を経て、今朝早くに北米海岸最初の寄港地ハリファックスに近づきました。早朝5時にカーテンを開けると既に水平線には鮮やかな橙色のグラデーションがひと筋あって、慌てて起きだし船尾へ急ぎ、スポーツデッキから朝焼けを写し止めました(写真左下)。大西洋横断のゴールにふさわしい美しい1日の始まりです。
さて、初寄港となるここカナダのハリファックス。街の名前はかつて入植したイギリス人・第2代ハリファックス伯に由来します。カナダらしい整然とした都市ですが随所に煉瓦造りの建物や往時を偲ばせる遺構もあります。芝生の丘上に広がるハリファックス・シタデル(同上)は、1749年にイギリス軍がフランスに対抗するために作ったもの。
坂の街を歩いて上り、砦に入ると黒光りする大砲が沖に向かって置かれていました。地上からでは分かりませんが、砦は星型をしているそうです。さらには、もうひとつの見どころ大西洋海洋博物館(同右下)でタイタニックの展示を見たり、名物のロブスターや地ビールを味わったり。21時とゆったりめの最終帰船時間まで、存分に街を楽しみました。