ハリファックスを出た飛鳥IIはノバスコシア半島をゆっくりと回り込む航路をとっています。朝8時50分の放送と時を同じくして、右前に紅白の灯台を望む場所までやってきました。昨日ツアーで行かれた方も多いであろう、ペギーズコーブの灯台です。ロブスター漁の小舟が仕掛けを下ろしているので遠望にとどめ、船は先へと進みます。
さて、今夜はゲストシェフの和食の日。「総本家 にしんそば 松葉」の松野泰治シェフ(写真左下)は先日の昼食でも伝統あるにしんそばを作ってくれましたが、腕を振るうのはそれだけではありません。今夜の「松葉会席」もそうなのです。京都の名だたる老舗の食材をふんだんに用いて作るこの会席を楽しみにしていた方も多いはず。
写真上は煮もの椀。鴨丸しんじょ、人参・柚子・生ゆば巻き。すり身は創業弘化元年の「いづ萬」より。また右下の揚げ物は百合根団子、えび、アスパラ。添えた黒七味は創業元禄16年の「原了郭」、抹茶塩は「祇園辻利」から。いずれも創業150〜300年近い老舗の食材を使っています。味はもちろん写真の通り。美味しい会席を心ゆくまで楽しみました。