昨夜ニューヨークを後にして、中1日の終日航海日。昨日の朝と同様に、今朝もあたり一面が霧に包まれていました。9時半過ぎには右舷、そして続いて左舷にもイルカの群れが現れたとの放送が……。「近いところを泳いでいます」と聞いて真下を覗くと、いました、いました。慌ててカメラを手にして写したのが上の写真です。
いちクルーズ写真家の経験則に過ぎないですが、多くのイルカは舳先がつくる波で遊ぶ習性があると感じます。きっと小さな海面の波よりも、船が作る大波の山から飛んだほうが空中高くに飛び出せると知ってのことでしょう。そんなことを一瞬で思い出してレンズを向けたその先に、まさに2匹のイルカが飛びました。
1日の始まりからしてそんな風ですし、きょうも皆さん船上生活を堪能中。午前中には飯室はつえ先生によるセーラーズバレンタイン教室の説明を兼ねた講演(写真右下)などが、また晩には箏曲家・黒澤有美さんのコンサート(同左下)がありました。オリジナル曲や自ら編曲したというビヴァルディの『四季』等々、型にはまらない演奏が実に素敵でした。