きょうも終日航海の飛鳥II。正午時点でサルガッソー海の西端にいます。今朝がたあたりから海の色が変わったことに、ふと気がつきました。これまでの青から、より濃く輝く群青色の海になったと思うのです。このサルガッソー海は世界一透明度が高いとされているそうで、なるほど、カリブ世界に近づいているのだなと感じます。
船内ではまたひとつ新たな教室が始まりました。飯室はつえ先生が教える「セーラーズバレンタイン教室」。聞きなれない名前かもしれませんが、羅針盤を模した八角形の木箱に色や形の違うさまざまな貝殻やサンゴなどを敷き詰めてゆくアートです。発祥はまさに飛鳥IIが向かうカリブ海の船上で、船乗りが陸に残した愛する人のために作ったそう。
かわいらしいアートゆえ女性のお客様が多いのですが、ここは敢えて男性陣の写真で行きましょう(写真右下)。発祥当時を再現するかのように「これ作ってウチの奥さんに贈るんだからさ」と笑うお客様、とっても素敵です。世界一周土産はさまざまあれど、地球の反対側の洋上で自ら作った作品というのも気が利いているとは思いませんか。