きょうは後半のハイライトのひとつ、パナマ運河の通航です。朝7時半ごろには最初の防波堤を過ぎて運河の入口へと近づきました。まず出迎えてくれたのは建設中でまだ一部が繋がっていない大きな橋。来年以降に完成するまだ名前のない橋だそうで、過去何度かここを通ったお客様にとっても初めて見る光景だったかもしれません。
その後ほどなく、左手に新パナマ運河の分岐を見つつ飛鳥IIは最初の閘門・ガツンロックに取り付きました(写真上)。太平洋側へ抜ける南行きの場合はこの閘門で一気に3段の「水のエレベーター」を使い、内陸のガツン湖の水位まで上ります。両舷では合計6両の銀色の電気機関車がワイヤーを引いて、船体を運河の中央に保っています(同左下)。
通航はほぼ一日がかり。その後はしばしガツン湖の風景を望みます。お昼は、狭い水路や運河を「うなぎのようにするっと抜ける」ということで美味しいうな重を(同右下)。難工事だった切り通しのゲイラードカットやさらに2つのロックを経るころには雨季特有のスコールも降りました。夕方遅く、飛鳥IIはついに久しぶりの太平洋に戻ってきました。