きょうの船内新聞『アスカデイリー』のスケジュール表で筆者が最も惹きつけられたのは、午前10時からの講演『脳と幸福』。話してくれるのは写真左下、テレビなどでもお馴染みの脳科学者・茂木健一郎さんです。幸せになるための条件を脳科学の立場から探る今回のテーマ、50分間終始笑いが絶えない実に面白くて興味深い内容でした。
曰く、人の個性と欠点は表裏一体、幸せは結婚や子供の有無や裕福度とは関係がない等々。「『こうじゃないと幸せではない』と思い込むことが最も不幸」と茂木さん。自分の個性を認めることが幸せへの近道のようです。講演は「だから皆さん自分を受け入れてください。幸せとは安全基地であり、幸せがあるから挑戦できるんです」と結ばれました。
実はぼーっとしている時間も脳を整理するのに役立つもので、デッキの散歩もお勧めです。そんな茂木さんの言葉を思い出し、きょうは何度かデッキに出ました。昼間は海と空の青がどこまでも続き、夕暮れ時には右舷側、船首の方向に真っ赤な夕日が沈んでゆきました(写真上)。こんな景色がたびたび見られるのだから、やはり船上生活は幸せですね。