きのうの深夜に2度目の時刻改正がありました。東へ向かう飛鳥IIの船内時刻はいま、日本より2時間進んでいます。日本が朝10時だとするとこちらは正午。船上では毎度こうして次なる寄港地との時差を調整してゆくのですが、1日が23時間になった日でも皆さん朝から元気いっぱいです。 今朝、最初に筆者が覗いてみたのは南米の寄港地に備えて開催された「ちょっと本気のスペイン語教室」の第1回(写真左下)。教えていたのは何と増田裕太アシスタントクルーズディレクター。スペイン語ができるなんて意外や意外。馴染みのお客様も「アナタ、きょうは男を上げたわよ」と冗談を仰るくらいでした。 そして囲碁教室は飛鳥IIお馴染みのマイケル・レドモンド先生が担当、午後の中級クラスも盛況です。今回は中国のプロ棋士だという奥様も教室をサポートし、おふたりで指導碁に臨んでいました。窓の外には真っ青な海。各種教室で楽しむこうした頭の体操も、まとまった時間が取れる船旅ならではかもしれません。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。