入り江の奥へと続く水路を辿り、飛鳥IIは予定よりもちょっと早めの今朝10時頃、ニュージーランドのオークランドに入港しました。ここにはヨットがずらりと並ぶマリーナが随所にあって、シティ・オブ・セイルズ(帆の街)と呼ばれるほど。立派なビルも立ち並び、乗船中のお客様には久しぶりの都会です。 筆者は半日ツアー「ムリワイビーチとカウリの森ハイキング」に参加しました。人口の8倍いるとも言われる牧場の羊たちの群れを横目に見つつ、バスで森へと駆け上がります。あいにくの雨模様とはいえ、ハイキングでは巨大なカウリの木や銀シダなどの生い茂る森が豊かな自然を感じさせてくれました。 仕上げはワイナリーでの試飲です。定番のソーヴィニヨンブランやピノグリ、甘いスパークリングマスカットなど5種類の美味しいワインを味わいました。クリスマスイブの港町は派手なイルミネーションこそないけれど、穏やかで素敵な雰囲気でした。桟橋の係員が微笑とともに「メリークリスマス」と声を掛けてくれました。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。