フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

絶海の孤島ピトケアン

緯度:S 25度 11分

経度:W 128度 47分

天気:曇り

気温:24.5度

速度:16.3ノット


海域:南太平洋

寄港地:ピトケアン島

南米へ向かって南太平洋を真横に横断している飛鳥IIは今朝7時、絶海の孤島ピトケアンを間近に望むところまで来ました。タヒチ島とイースター島とのほぼ中間地点、日本でこれをご覧になっている方はぜひ世界地図で探して頂きたいくらい、南太平洋のど真ん中、本当に海しかない場所にぽつんとある小島です。
わずか56人の島民は「バウンティ号の反乱」で、はるかタヒチから1790年にたどり着いたイギリス系船員と一部のタヒチアンを先祖に持つとか。ポリネシアの小島ながらもイギリス領で、肌の白い人たちが暮らしています。きょうは彼らが船に来てプールサイドでマーケットを開く予定でしたが、天候不良でやむなく断念。
それでも大海の波をものともぜずに小型ボートで飛鳥IIまで来てくれるあたり、さすがは船乗りたちの末裔です。沖合で贈り物の交換をして、束の間の出会いとなりました。お客様も皆さん声の届く7デッキから大きく大きく手を振って、そうそう体験できない貴重な機会を心から噛み締めているようでした。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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