南米大陸に到達してから何となく思っていたのは「海が変わったな」ということでした。それまでの藍を流したような深い青色から、やや緑がかった色に変化したと感じます。海面に時折ちょこちょこと黒いアシカが顔を覗かるばかりでなく、きょうは大きなイルカの群れが飛鳥IIのすぐそばに現れました。
「ただいま左舷前方にイルカの群れがご覧になれます」「右舷にもイルカの群れが……」。ブリッジからの立て続けの船内放送に、みな急いで７デッキや船尾のデッキに駆けつけます。昼過ぎには行き違う別の客船を遠望したり、きょうの窓外はとびきり賑やかでした。
さて、そんな海景を居ながらにして望む午後のリドカフェでは、コントラクトブリッジ入門クラスが開かれていました。ルールを覚えるまでがひと苦労とはいえ、笑顔の優しい瀬戸口宣子先生のお陰でしょう、9卓38人ものお客様が集まって和気あいあい、ゲームに興じていらっしゃいました。
