毎朝8時50分にかかる増山キャプテンの船内放送で、クルーズ50日目を迎えたと知りました。無事にチリ氷河から南極クルーズにかけての区間を終えた今朝の放送は、航海士を始めとする甲板部、機関部、そしてすべてのクルーに対しても日本語と英語でねぎらいの言葉を添えていたのが印象的でした。 再び南米大陸へ向けて舵を切った飛鳥II。きょうはアルゼンチンにまつわる催しもありました。まずはお昼時にフォーシーズン・ダイニングルーム前で開かれるワインテーブル。明日のフォーマルのディナーにお勧めのアルゼンチンワイン4種が置かれ、熱心に質問をするお客様で賑わっていました。 そして午後にはタンゴ教室も。世界選手権ステージ部門での優勝経験もあるマヌエラとフアンが教えるとあって会場は満員御礼です。時間を少しオーバーして実演してくれた「男性が女性を自然に導くところ」は溜め息が出るほどの美しさ。お客様の間から「きれいだったね〜、来てよかった〜」という声が聞こえてきました。
著者紹介 高橋 敦史 旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。 上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。