フォトエッセイ

Cruise:南極・南米ワールドクルーズ2015-2016(100)

霧の中をゆく船で

緯度:S 50度 32分

経度:W 56度 56分

天気:

気温:11度

速度:15.7ノット


海域:南大西洋

寄港地:終日航海日

航路図によれば夜半から早朝7時頃にかけて飛鳥IIはアルゼンチン沖にあるフォークランド諸島をかすめたはずですが、きょうの航行は写真左下に見る通り、終日霧の中でした。島影は見えずじまいだったとはいえ、朝から夕までずっと霧の中をゆく経験も、まるで雲の中にいるような浮遊感があって楽しいものです。
真っ白な外の景色とは対照的に船内は相変わらず賑やかです。昼時にアスカプラザで催されたのは飴細工のデモンストレーション。阿部竜馬シェフパティシエが温めた飴を手で伸ばし、ひねり、バーナーで熱を加えて接合してゆくと、あっと言う間に見事なバラの花や向かい合う白鳥などが出来上がってゆくのです。
見事な出来映えでお客様を感嘆させた飴細工は、夜にはフォーシーズン・ダイニングルーム前に飾られました。今夜のメインコース、西口雅浩総料理長が祖父の代から受け継ぐ名物「シャリアピンステーキ」とともに、しばらくぶりのフォーマルナイトに華を添えてくれました。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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