明朝入港するナッソーはバハマの首都で、18世紀初頭は海賊の本拠地でした。当時2000~3000人の海賊がいました。海賊共和国があり、長官がいたそうです。その長官を倒して初代バハマ総督となった男も海賊出身だったそうです。海賊博物館もあるそうですから楽しみです。青色を増してきた海を飛鳥IIは静かに航走しています。 マウロ・カルデロンのコンサートがありました。ギャラクシーラウンジ右手の通路から歌いながら入ってきました。ステージに上るまでに歌った1曲で、ブラボーの掛け声があがります。メキシコの国民的シンガーであるカルデロンさんは、飛鳥には通算7回目の乗船で、お馴染みの一人です。 深く響き渡るテノールボイスは迫力十分で、心が満たされます。同時に柔らかく歌う声も魅力的です。最後は「千の風になって」を日本語で歌いました。カルデロンさんの優しい声がしみじみと心に届く「千の風になって」でした。
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師