太平洋終日航海5日目。平穏な海を、飛鳥Ⅱはすべるように西へ航行中。 12時30分から、5デッキレセプション横で梱包用品販売。お客さんの中には早々と荷造りを済ませましたという方もいる。ワインが6本入る段ボールと、大きな段ボール1個を買ってきた。少しずつ荷物を片付けないと。 午後1時から、クルーズスタッフ大塚さんが講師を務める「タップ教室」をのぞいてみると、すでに20回以上続いているだけあって、皆さん予想以上に踊れている。大塚さんが少し難しいステップのお手本を見せると「キャー、かっこいい」という声があがって、笑いの絶えない楽しい教室。 午後2時からは、古今亭志ん彌師匠の落語「芝浜」。夫婦の情愛に満ちた話に涙。 夜の「ドワイト・アイゼンハワーショー」はご機嫌なゴールデンヒットパレード。 日没時、私はスープを飲んでいて見逃したが、グリーンフラッシュが出た。青木は7デッキで、ドラマチックな雲とグリーンフラッシュを撮影できて大満足。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員