今夜のドレスコードはインフォーマル。みなさんおしゃれしてギャラクシーラウンジへ。午後6時からの演目は、新潮劇院の京劇「打焦賛」。 写真中央の可憐な少女ヤン・パイフンが、黒い衣裳を着た強面の将軍焦賛と腕試しをして、相手は小娘と侮っていた将軍を散々な目に会わせるという、華麗な立ち回りがある京劇。 その衣装の豪華さにまず目を奪われる。そして娘役の妖艶としか言いようのない、なまめかしさに圧倒される。手の動き、指の動き、身体全体のしなやかな動き、顔と目の表情。 すべてが舞踊のような優雅さ、しなやかさ、かろやかさ。舞台上にだけ存在する幻想の世界に酔う。
著者紹介 青木 勝 1944年生まれ。東京工芸大学卒業後、スポーツニッポン新聞東京本社を経てフリーに。70年、日本航空嘱託契約カメラマンとして飛行機を撮りはじめる。航空雑誌、カメラ雑誌などに、飛行機写真を連載、写真展開催などで飛行機の魅力を広め、独自の飛行機写真の確立と発展 に努める。「2000年 世界一周クルーズ」、「2004年 南極・南米ワールドクルーズ」、「2009年 世界一周クルーズ」に乗船。(社)日本写真家協会会員、(社)日本旅行作家協会会員