フォトエッセイ

Cruise:2017年アジアパシフィックグランドクルーズ(38)

アリー刺繍教室

緯度:S 9度 11分

経度:E 121度 12分

天気:晴れ

気温:30.0度

速度:13.7ノット


海域:フローレス海

寄港地:終日航海日

きょうの飛鳥IIは右舷に小スワンダ列島を、左舷にティモール島を望んで西進しています。曇り空にも時折晴れ間が混じり、12時10分頃には今航で太陽が最も真上に近い場所になりました。きょうがクルーズ中で最も南を航行する日なのだと、増山キャプテンによる今朝の放送で聞きました。
午後、当欄筆者はちょっとユニークな「アリー刺繍教室」にお邪魔してみました。インド人刺繍職人のユーセフさんが教えてくれる、カシミール地方の伝統的なかぎ針刺繍です。1本のかぎ針だけで器用に編み続ける姿はまさに職人。手元を映し出すスクリーンにも思わず注目してしまいます。
教わったのは基本の編み方と、糸の止め方。先生は簡単にやっていますが、いざ自分がやるとなると難しい。どなたも最初はひとりで黙々と、次第にお互い相談しあい、最後は先生のまわりに集まって「教えて教えて」という具合。刺繍の魅力に引き込まれる様子が傍目にも分かる、素敵な教室のワンシーンでした。

著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年ワールドクルーズより飛鳥IIの写真教室講師を務め、以後毎年ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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