きょう正午の時点で外気温が28度、海水温は29度。当直航海士の放送では、海水がそのまま11デッキのプールに注がれていて、いわば「源泉掛け流し」だということです。横浜出港から1週間も経たずして春を飛び越えたようで、汗ばむ陽気は完全に夏。お客様はさっそくプールで泳いだり、日光浴を楽しんだり……。
そんな「飛鳥Ⅱ」はいま台湾とフィリピン・ルソン島の間のバシー海峡にいて、夕方にかけて次第にルソン島へと近づく航路をとっています。肌で感じる気温や湿度でもアジアを実感するようなこの日の晩は、京劇でお馴染みの新潮劇院がプロデュースする「アジア伝統音楽と中国雑技 第一夜」が、ギャラクシーラウンジで催されました。
雑技は一瞬で顔の面を変える変臉(へんれん)と、「陸上の100倍難しい」と言いつつも驚くべきバランス感覚で重ねた丸い筒に乗るローリングバランス(写真上)。そして中国琵琶、モンゴルの馬頭琴と「一度に2種類の音を出して歌う」ホーミーによる演奏(同左下)など、多彩な文化をもつアジアを一挙に堪能できました。