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フォトエッセイ

Cruise:2024年世界一周クルーズ(25)

影がなくなる日

緯度:N 10度 9分

経度:E 111度 9分

天気:晴れ

気温:31.0度

速度:17.0ノット


海域:南シナ海

寄港地:終日航海日

「飛鳥Ⅱ」はだいぶ南に下ってきて、ベトナム沖の南シナ海を順調に航行しています。きょうのお昼、正確には12時37分ごろには太陽がほぼ真上にくるとのことでした。赤道付近の北回帰線と南回帰線の間でのみこの現象に出会うことができ、船旅では俗に「影がなくなる日」などと言って、楽しみのひとつになっています。

天気の不安はどこへやら、すっかり晴れ渡ったプールサイドはご覧の状況(写真上)。床に置いたペットボトルは完全に影がなくなるし、人間の足元にも小さな影が残るだけ。一見いつものプールサイドのようだけど、どこか不思議に明るい印象なのは影の少なさからでしょう。日本ではできないこの体験、皆さん楽しそうに写真を撮っていました。

教室では、午前中のカリグラフィー教室が面白かったですね。アーティスティックな手書き文字を楽しむ「西洋書道」ともいうべき教室で、ひがしはまね先生が教えてくれました。筆圧を掛けたり、力を抜いたりして太さをコントロールして書く方法を、皆さん思わず息を止めて、真剣にひと文字ずつ練習していたのが印象的でした(写真下2点)。

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著者紹介

高橋 敦史

旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。国内温泉旅行から海外のバックパッカー旅行、リゾート、豪華客船などまで経験豊富。写真雑誌『デジタル写真生活』元編集長であり、同誌ではディレクションから撮影・執筆も担当、平易な解説で支持を得る。現在では機内誌や旅行雑誌での海外ルポや編集長業を中心に活動し、温泉宿や旅先写真術、エッセイなどの連載も。また、クルーズ写真家として雑誌『Cruise Traveller』『クルーズ』などへ寄稿、ナショナルジオグラフィック単行本『世界の船旅』に写真提供。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに乗船している。
上智大学文学部新聞学科卒、1972 年東京都生まれ。

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