昨晩21時に夜景輝くシンガポールを後にした「飛鳥Ⅱ」。今度は踵を返すように北西へと針路を変え、次なる目的地・モーリシャスのポートルイスを目指してマラッカ海峡へと入りました。海峡の幅は狭いところで37km、水深は30m程度の浅さが大半とのこと。海上交通の要衝にふさわしく、周囲には絶えず船が行き交っています。
そんな中、お昼のプールデッキで催されたのがフルーツビュッフェ。アジアの雰囲気を楽しんでもらおうと、ドリアンとココナツジュースが振る舞われました。ご存知の方も多いはず、ドリアンは独特の香りの強さでどこの国でも通常「ホテル持ち込み禁止」の果物です。「飛鳥Ⅱ」ではきょうのプールサイドに限り、そのクリームのような濃厚な風味を楽しみました。
また、アジアの多民族国家シンガポールも次の寄港地ポートルイスにも、じつはインド系の人たちが多くいます。そこで今宵のコンサートは、石濱匡雄さんら3人による『弦楽器シタールと打楽器タブラによるインド古典音楽の世界』。20本もの弦をもつシタールとリズム感あふれるタブラの不思議な音色に、思わず心惹かれるひとときでした。